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コラム
スパンキー のエレナ女王様がコラムを書いてくださりました。

 皆さん御機嫌よう、Spankyエレナです。

こうして皆さんに自身の胸のうちや、SMへの価値観等を発信できる機会を頂くことができ、
本当に光栄に思います。

さて、前回は私の幼少期と、それに直結したSMに目覚めたきっかけ等を書かせてもらったけれど…

今回は 、

"SMの在り方と信頼と愛"

について書かせて頂こうかしら。



調教されたい奴隷や、イジめられたいM男にも心がある。

ただただ痛い思いをしながら、赤の他人から叩かれたいだけの奴はいない。
私はそう思う。

(…と、断言したかったところなのだが、
女の子からなら何されてもいいですぅとかアホ抜かすM男を知っている。
まあ、此処ではアイツの話はさておいて。)

「この女王様だからこそ身を委ねられる。」

「この女王様に必要とされたい。」

「この女王様にしか見せられない顔がある。」

というM男の意思があり、

「コイツを私好みに仕立て上げたい。」

「コイツをイジめて気持ち良くなりたい。」

「普段誰にも見せない顔を、独占したい。」

等という、女王様の意思があって成り立つのがSMプレイ。

まさしく、お互いの欲求がマッチしている瞬間。

しかしそれは、勝手に湧いて出て来る物ではなく、築かれた"信頼関係"から織り成されるものである。

私は"信頼"あってこそより良い"SMプレイ"に繋がると思っている。
確かに深い信頼を築くには、長い時間がかかる事だろう。

十人十色という言葉の通り、10人いたら10通りの考え方や、好みがある。

皆人間であり、少なからず"相性"というものがあるのだ。

一発目でお互いが、ビビっと来る何かがあるかもしれない。
もしくはその逆で、これじゃないなぁと思うかもしれない。

最初は良いと思っていたが、何か違ったものを感じて途中で諦めてしまうかもしれない。
もしくは、最初はハマらなかったが、関係を築いていくうちに、夢中になっていくのかもしれない。

私はお互いが楽しめるSMプレイを常に追求していきたい。

どちらかが一方的に、相手の嫌がることを強引に行うものは理想的なSMだとは呼べないと、私は思う。
(ただ、イヤイヤ〜と言いたいだけのM男君は除くわよ。)

しかし、嫌だと思うかどうか?嬉しいと感じるかどうか?それも人によりけりだ。

勿論人それぞれのプレイがあり、人それぞれの気持ちがある。

だからこそ、人と本気で深い関係を築くためのパーフェクトなマニュアルなど存在しないのだ。

ここで既に分かるように、"信頼"を築くのは簡単ではないということ。
これはSMでなくても同じ事ね。
全く違う環境で育ってきた人間同士が、信頼関係を築くのなんて、難しくて当然だろう。

簡単ではないからこそ、築き上げたものは強く、深い。そして美しい。

そんな相手に出会える事は、奇跡とも言えるだろう。

理不尽かもしれないけれど、みじめなM男に罵倒することが大好きな私。

キモイ、童貞、クズ、人間便器 等々…日々罵倒している事の例をあげたらきりがないのだが、
結局のところそんなM男共が愛おしかったりするのだ。

可愛くて仕方ないからこそ、独占欲だとか、支配下に置きたいだとか、
守りたいだとかそんな欲求が湧いてしまうのだと思う。

好きだからこそ、色んな顔を見たい。色んな声を聞きたい。

そんな感情をM男共に持っている。

だからつい、キビしくしちゃうの。

小学生の男子が、好きな女の子をついついイジメちゃうと言うけれど…

実は未だに、私にもそんな子どものような純粋な気持ちが、心の奥底にでもあるのかしら?

と思ったら、ますます次の出勤が楽しみで、ワクワクしてきちゃったわ。

とあるM男に、ついキビしくしちゃった日のこと。

「ごめんなさいね。いつもはやらないのに、今日はついあんな事をしてしまって。
気分が高まっちゃったの。」

「いいえ、エレナ様だから良いんです。それに…満更でもなかったので。
興奮しちゃいました。」

という会話を、M男君とのプレイ後にしたのを思い出した。

私と彼との間に、もしも信頼関係が築かれていなかったら、
彼は私のプレイを強引で不愉快だと感じたであろう。

そして本気で私とのプレイを嫌いになり、私には会いに来なかったはずだ。

いつも最後まで身を委ねてくれるあいつにありがとうの気持ちを忘れないし、
新しい性癖を見つけ出すことができた私達の信頼関係を、心から誇りに思うわ。

そんな深い信頼関係を、肉体と精神を通じて築き上げていけるなんて、
SMとはなんて素敵な世界なんでしょうね。






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